荒川なおこ氏 b-stile(ビースティーレ) テーマ:成熟した文化都市を目指してページ2

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とんがってやりなさい

写真:対談のようす1

石岡:いよいよコンサルタントの方がビースティーレに来るわけですよね。
荒川:はい。「できるだけ、とんがってやりなさい」と言われました。
洋一郎:とんがる?
石岡:無難ではいけないと?
荒川:何でも幅広くではなく、やりたいことを絞ってやりなさいと。
洋一郎:こだわりを持つということですか?
荒川:そうです。イベントはいっぱいやった方が良いとも言われました。それですぐに取り組んだのが「お弁当付き落語会」。
洋一郎:お弁当付き!
石岡:ギャラリーで落語!
荒川:イベントの最初は落語会でした。そして「お茶付きコンサート」。音楽家とおしゃべりできることが特徴です。
石岡:奇をてらうのではなくて、さり気なくオリジナリティがプラスされていますね。
洋一郎:なおこさん流のとんがり方だね!
荒川&石岡:(笑)
石岡:Uスタの定期ライブはライブハウスのように飲食がOKですが、先行していますね。
洋一郎:飲んだり食べたりすると心が解れて、楽しみが増すよね!

世界的ミュージシャンが訪れる

写真:対談のようす2

石岡:Uスタイルは2009年10月からスタートしました。浦安の隠れたアーティストを探して、出会って、そして市民の皆さんに、地元のホールでご紹介するということを続けているんですが、ビースティーレは2000年から国内外のアーティストを招いてやっていらっしゃる。
洋一郎:スポットを当てるところは違っていても、近いことですから。我々からすれば先駆者です!
荒川:いやいやいや!それほどでは・・・
洋一郎:ここで秘訣を伺いたいんです。
荒川:えっ!
洋一郎:昨年(2016年)9月、ドラマーの村上“ポンタ”秀一さんと6弦ベースの服部龍生さんのセッションライブを聴きに、僕、寄らせてもらいましたよね・・・
荒川:ありがとうございました!
洋一郎:僕にとってポンタさんは、二十代の頃に行ったドリカム(Dreams Come True)のスタジアムライブで演奏なさっているイメージで、何て言うか、神みたいな存在なんですよね。
石岡:そうですね!
洋一郎:そのポンタさんが、家庭的な広さのビースティーレで、今、なおこさんとお話しているこの距離でドラムを叩く。まさに夢みたいな時間でした。世界的ドラム奏者をどうやってオファーなさったんですか?すご~く気になります!
荒川:・・・はっきり言うと、ポンタさんと私には繋がりはなかったんです。
洋一郎&石岡:えっ!?
荒川:当たって砕けろというのと・・・、たまたまのチャンスでしょうか。
洋一郎:チャンス?
荒川:あの時はベースの服部龍生さんの3回目のライブでした。彼が以前からポンタさんと組んでいらっしゃるのは分かっていましたから、来ていただけたらと心によぎったことはあります。ただ、ここはドラムを設置、演奏するにしては狭い空間なので、それはないだろうと思っていました。
石岡:ええ。
洋一郎:しかし、まさかが起きたんですね!
荒川:やってみませんか?と話が持ち上がり、すかさず「やらせていただきます!」と進めていきました。
洋一郎:ためらわずに突き進んだからこそ得たチャンスだったわけですね。
荒川:そういうことになりますね。秋吉敏子さんも・・・
洋一郎:あの!?
石岡:世界的ジャズピアニストの!
荒川:はい。ビースティーレの主催でコンサートを企画し、浦安市文化会館で演奏していただきました。
洋一郎:凄い!
荒川:長くなるので一言で言うと、一枚のCDをきっかけに生まれたチャンスだったということです。
洋一郎:わらしべ長者みたい(笑)
石岡:当たって砕けろとおっしゃっていましたが・・・
洋一郎:当たっていくのがお好きなんですか?
荒川:はい(笑)
石岡:小さなチャンスをしっかりした繋がりへ進化させておられるんですね。

“豊かさ”を広められたら

洋一郎:なおこさんは何を大切にギャラリーを運営しているんですか?
荒川:(しばらく間があって)一番核心的な質問ですね。難しいですね。
石岡:ぜひ教えてください。
荒川:“豊かさ”を広められたら良いなと思っています。
洋一郎:豊かさ?
荒川:例えば、生の音楽を聴いて「今日ここに来て良かった!」と思うこと。長い時間と手間隙をかけて完成した絵などの芸術から、何かを感じてもらう。そういう豊かさを届けたいです。
洋一郎:芸術は直感的に人を刺激しますからね。
荒川:ストレスを抱え、病いと戦い、精神的にも肉体的にも良くないものが存在していますけれど、その逆のものもあるわけですよね。体中の細胞が一気に元気になっちゃうような!
洋一郎&石岡:(笑)
荒川:そういうものをビースティーレで感じてもらいたいですね。
石岡:作品の展示で終わらず、落語や音楽、豊かさを受け取るものをジャンルにとらわれずに提供している理由が分かります!
荒川:プロの方たちだけじゃなく、この地域にお住まいの方が持ち寄ったものを見てもらう。ここでお茶をして、芸術についてお喋りをして・・・。そして皆さんが元気になる。枠がない感じなんですけどね!
洋一郎&石岡:(笑)
荒川:そういうことで良いんじゃないかと。
洋一郎:“豊かさ”を感じる。深いなあ。

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