鯛中卓也氏 テーマ・シアターダンスの魅力と可能性 ページ3

ページ番号1001275 

印刷大きな文字で印刷

シアターダンスとは?

洋一郎:ところで、“シアターダンス”とはなんだろう?ってことなんですが、定義はあるんですか?
鯛中:すごく簡単に言うと、「演者が役を持って、ストーリーを語るダンス」ということになりますね。
洋一郎:何かの主人公になって、それをダンスとして表現しますよってことですか。
鯛中:そうですね。だから歌舞伎の所作事も“シアターダンス”なんです。
洋一郎&石岡:えっ?
鯛中:動き一つでストーリーが全て分かってしまうくらい、素晴らしい芸術なんです。
洋一郎&石岡:へ~っ!!!
鯛中:歌舞伎は唄やお囃子があって、演者の踊りがある。ブロードウェイのミュージカルは演者が歌いますが、音楽と踊りが主役ですね。
石岡:歌舞伎とミュージカル。今まで自分の中で結びついていなかったですけれど、お話を聞いて、両者に多くの共通点があることが分かりました。
鯛中:実は僕、日舞(日本舞踊)の、若柳(わかやぎ)流という踊りを習ったことあるんです。
洋一郎:いつ頃ですか?
鯛中:26歳くらいだったと思います。
石岡:勉強のためにですか。
鯛中:ええ。先ほどお話した中尾先生が「日本人なんだから、日本の立派なシアターダンスを学ぶべきだ。」っておっしゃったんです。
石岡:日舞を習ってみて、実際いかがでした?
鯛中:体の動きはもちろん、扇子の使い方をはじめ、何から何まで「和のダンス」の凄さを知りました。

シアターダンスって面白い!

洋一郎:ふと思ったんですけどね。“モダンダンス”って抽象的なイメージがあるんですが、対照的にシアターダンスは非常に具体的なダンスのような気がするんです。いかがですか?
鯛中:抽象性を持ったシアターダンスも存在していますよ。
洋一郎:そうなんですか~。
鯛中:歴史を追いながら、こんなダンスがあるよ、こういうテクニックがあるよって提示するのもシアターダンスになりますし。
洋一郎:なるほど。今更愚問かもしれませんが、どうしてそんなにシアターダンスが好きなんですか?
鯛中&石岡:(笑)
鯛中:何より自分が見ていて楽しいし、面白いっていうのがありますね。
石岡:それ、すごく分かります。ダンスのことをよく知らなくても、テクニックがどうとか分からなくても、シアターダンスは誰にでも楽しめますもんね。
洋一郎:うんうん!
石岡:動きやストーリーを追う面白さが、観る層にすごく幅を与えてくれるように思います。
洋一郎:鯛中さんのダンスは小道具をいっぱい使いますよね。あれはシアターダンスだからですか?鯛中さんだからですか?
鯛中:シアターダンスは使いますよ。ソフト帽や、ステッキ・・・
洋一郎:レインコートもありましたよね。
鯛中:はい。椅子やテーブル、何でも使います。それから・・・
石岡:なんですか?
鯛中:街ナカで踊ったりもします。色んなもの使いながら。
洋一郎:“街”を小道具にしちゃうの!?
石岡:街を舞台に、ってことでしょう(笑)
洋一郎:・・・だよね。
鯛中:街灯や手すり、そこら辺にあるものを使って踊っていくんです。
石岡:まさに「街中がステージ」ですね!
洋一郎:もしかして鯛中さんは「アレは使えるな。コレはどうかな」って考えながら街を歩いているんじゃないですか?
鯛中:考えます、考えます。すごい考えます。
洋一郎&石岡:(笑)
洋一郎:鯛中さんがスーパー行ったら大変そう(笑)
鯛中:何をどうダンスに活かそうか、いつも考えまくっていますよ。
洋一郎:やっぱり(笑)。最近、コレで踊ろうって思ったもの、何ですか?
鯛中:ええっと。そうそう。公園ですね。
洋一郎&石岡:公園!?
鯛中:公園のすべり台やジャングルジムなどの遊具を使って、次々踊っていったら面白いだろうな~って。
洋一郎:浦安の児童公園でショーやりましょうか!
鯛中&石岡:(爆笑)
鯛中:今はまだ勇気がないので、出来ず仕舞いですが。
洋一郎:確かに。公園の許可取るの大変そうだけど(笑)できるんじゃないですか~!

鯛中さんにとってダンスとは?

石岡:ところで、Uスタに出演してどうでした?
洋一郎:あの時(2012年6月14日開催「Uスタイルvol.24」)めちゃめちゃ、お客さん入りましたよね~
鯛中:間近でダンスを体感できて良かった!って感想が多かったですよ。
石岡:そうですか。うれしいですね。
鯛中:シアターダンスの他に、タップダンス、ペアダンス、色んなジャンルのダンスが見られてよかったって。しかも500円で見られるって。
石岡:そこは重要です!もっと言ってください(笑)
洋一郎:せっかくのご意見だし、値上げしますか(笑)
一同:(笑)
石岡:冗談はさておき。鯛中さんが、ダンスを通じて伝えたいことって何ですか?
鯛中:ダンスを見て、元気になってもらいたいです。嫌なこともあるけれど、明日も元気にがんばろう!って感じてもらいたいです。
洋一郎:鯛中さんのダンスで、みんなが笑顔になってますよ。
鯛中:ありがとうございます。
石岡:今後、浦安でどんな風に活動していきたいですか?
鯛中:そうですね~。子供たちのためにダンスの環境を良くしたいです。僕一人ではできないんですが(笑)
洋一郎:ぜひ頑張ってください。Uスタファミリーが応援してます!
鯛中:よろしくお願いします。
洋一郎:最後に聞かせてください。鯛中さんにとって、ダンスって何ですか?
石岡:ぐっと「〆」の感じだね(笑)
鯛中:わ~!難しい。一番難しい!
洋一郎:もう一度聞きます。シアターダンサー、鯛中卓也にとってのダンスとは?
鯛中:(しばらく沈黙)・・・よくテレビで「それを見つけるための、○○です」って言葉を聞きますが、そういう感じかもしれませんね。
石岡:答えるのが難しい質問してしまいましたね。
鯛中:かっこいい言葉で言えたらいいんですが、色んな言葉が出てくるんですよね~。
洋一郎:あれこれ言葉が浮かんでくる。それだけ、鯛中さんにとってダンスは大事な存在だってことですね。
鯛中:はい。「先生」と言えるかもしれません。ときに“問題”を教えてくれる先生であり、ときに“定義”を示してくれる先生。
石岡:深いですね。
鯛中:僕の進むべき道を教えてくれる先生が「シアターダンス」なのかもしれません。
洋一郎:名言出ました!いただきます!
石岡:洋一郎さん!ちょっと!
洋一郎:・・・お後がよろしいようですね。素晴らしい〆でした!
鯛中:いやいやいや(照)
洋一郎:今後とも、Uスタファミリーとして一緒に浦安のアートシーンを盛り上げて行きましょう。
鯛中:ぜひ、よろしくお願いします。
石岡:今日は、Uスタイダンにお付き合いくださり、ありがとうございました!
鯛中:ありがとうございました!!!

写真:対談のようす1

前のページ

このページに関するお問い合わせ

街角ライブ&コミュニケーションUスタイル(市民プラザWave101)
〒279-0012 千葉県浦安市入船一丁目4番1号イオン新浦安ショッピングセンター4階
電話:047-350-3101(市民プラザWave101) ファクス:047-350-0796