澤雪絵氏・廣澤れいこ氏 テーマ:演芸文化を取り戻そう ページ2

ページ番号1001262 

印刷大きな文字で印刷

浪曲ってどんなもの?

写真:対談のようす1

洋一郎:そもそも浪曲についてなんですが、僕、澤さんとの対談が決まるまで、張り扇でパンパンやる。。。
石岡:あ~!それは「講談」ですよ。
洋一郎:そうそう。講談と浪曲がごっちゃになってた(照)
澤:講談に節(歌う部分)がついている、というイメージだと分かりやすいかもしれませんね。
洋一郎:なるほど~。
澤:昔の話を題材にしていることが多いところも近いです。浪曲は伴奏に三味線を用いるのが特色で、節と啖呵(登場人物を演じる部分)の絶妙なバランスが魅力の演芸です。「和のミュージカル」とも言えると思います。
石岡:浪曲は浪花節とも言うんですよね。
澤:はい。同じことを表してます。
洋一郎:題材はどんなものがあるんですか?
澤:幅広いですよ。古典だと忠臣蔵がありますし、様々な民話、岸壁の母や清水次郎長伝も浪曲で扱いますね。
石岡:新作というのはあるんですか?

写真:対談のようす2

澤:ありますよ。落語を題材に、私を主人公にした作品を作っていただいたりもしています。
石岡:へ~。新しいものを持ち込むのは御法度だとか、そういうことはないんですね。
澤:はい。“クリスマスキャロル”を脚色して小学校で演じたこともありました。
洋一郎:クリスマスキャロルと浪曲。めちゃめちゃ意外で面白そう!!!じゃあ・・・浦安を舞台にした作品も出来る可能性があるんですね!
澤:もちろんです!
石岡:お~っ!いいですね。
洋一郎:浪曲を聴ける場所は寄席ということですか。
澤:はい。先ほどもご紹介しましたが浅草の木馬亭です。
洋一郎:落語や漫才を上演している寄席とは違うんですか?
澤:はい(笑)浪曲専用の寄席ということになりますね。お昼から始まって、4時間で6人の浪曲師が登場して間に講談1人挟みまして計7人登場して、入場料は現在2000円です。
洋一郎:へ~っ!4時間で7つのお話が聴けて2000円とは、お財布に優しいエンターテイメントだね!
一同:(笑)

浪曲師に必要不可欠な存在

写真:対談のようす3

石岡:さて、今回澤さんのお隣には三味線の廣澤れいこさんがいらっしゃいます。お待たせしました、こんにちは!
廣澤:よろしくお願いします。
洋一郎:浪曲の三味線はずっとやっていらっしゃるんですか?
廣澤:いいえ。元々民謡三味線を弾いていたんですが、自分の世界を広げたいと思ったとき、姉に浪曲では伴奏を担当する「曲師」という三味線弾きが活躍しているから聴きに行ってみれば、と勧められたんです。寄席に行ったらすごいショックを受けました!
洋一郎:ショックですか!
廣澤:はい。唸る浪曲師と三味線の曲師、二人が作る音楽を聴いていると頭の中に絵が浮かんでくるんです。
洋&石岡:へ~っ!
洋一郎:ついつい聞き流してしまいそうになりましたけど「浪曲師が唸る」ってどういうことですか?
澤:浪曲では演じることを「歌う」ではなくて「唸る」と表現するんです。

写真:対談のようす4

洋一郎:へ~っ!!!
石岡:浪曲の世界独特の表現ですね。
澤:それから、相方となる三味線弾きのことを浪曲では「相三味(あいじゃみ)」と言うんですよ。
石岡:澤さんの相三味が廣澤さんということになるんですね!
澤:そうです!
廣澤:楽器に関しては民謡では竿の細いもので演奏するんですが、浪曲では太棹を使うんですよ。
洋一郎:そうなんですか~。
澤:そうそう。実は廣澤さんは曲師デビューが浦安なんです!
石岡:お~!
洋一郎:うれしい!

前のページ

次のページ

このページに関するお問い合わせ

街角ライブ&コミュニケーションUスタイル(市民プラザWave101)
〒279-0012 千葉県浦安市入船一丁目4番1号イオン新浦安ショッピングセンター4階
電話:047-350-3101(市民プラザWave101) ファクス:047-350-0796